スペイン語圏の広さ

メキシコの公用語はスペイン語です。スペイン語は世界21ヵ国で話されており、スペイン語を母語とする人口は4億6千万人と言われており、中国に次ぐ2位となっております。その内一番スペイン語話者が多い国がメキシコになります。

 

外国人への寛容さ

日産や東洋水産(マルちゃんでおなじみ)、ヤクルトを初めとして、昔から進出している日本企業があり、メキシコ人からはお馴染みのメーカーになっていおります。また日本のアニメや漫画なども浸透していて、日本人や日本文化に対して抵抗がない人が多いです。

他の国に行くとよく聞く差別がほとんど無く、私自身2016年からメキシコに滞在していますが、差別を受けたという経験が全く無いです。むしろ、メキシコにとって遠い国である日本に対して興味を持っている人が多く、リスペクトすら感じることもあります。

メキシコにはMi casa es tu casa.という諺があって、直訳すると”私の家はあなたの家です”という意味になり、新しい人を迎え入れるときに使われるホスピタリティ溢れるフレーズです。

 

留学費用を安く抑えられる

スペインと比較すると、語学学校の授業料が安いです。また、家賃や食費など生活コストも安く済ませる事ができます。OECD(経済開発協力機構)によると物価指数はスペインは85ポイント、メキシコは57ポイントです。メキシコとスペインの具体的な物価比較は下記の通りになります。

 

項目 メキシコ スペイン
ファストフード一食 959 1,096 -13%
鳥の胸肉500g 436 478 -9%
牛乳1L 163 121 35%
卵12個 266 338 -21%
トマト1kg 169 245 -31%
チーズ500g 499 822 -39%
りんご1kg 315 258 22%
ジャガイモ1kg 195 170 15%
ビール@スーパー0.5L 174 130 34%
赤ワイン1本 1,918 959 100%
コカコーラ2L 226 248 -9%
単位:円

 

メキシコでの就職が可能

もしメキシコで留学後、そのままメキシコ国内で就職を検討している方、可能です。

スペイン語レベルがB1以上があれば、難しく無いです。

日系企業の数

2021年時点で日系企業1,272社がメキシコに進出してきており、他の中南米の国と比較すると圧倒的No1です。2012年時では進出企業は312社のみだったので、この10年程でものすごい勢いで進出したことがわかります。内訳としては55%が製造業、20%が卸売・小売業、7%が運送業、その他(金融、宿泊等)が続きます。ちなみに、スペインの日系企業の数は398社で、メキシコと比較すると日系企業は少ないのが現状です。

参照:外務省 海外進出日系企業拠点数

 

 

メキシコでの求人

もしスペイン語を勉強した後、そのまま現地で就職まで検討をしている場合、メキシコは有力な候補になると思います。

理由は上記の通りメキシコには多くの日系企業が進出しており、日本人の求人が多くあります。

実際に、インスティトゥト・セルバンテス東京(本拠点はスペインにあり、DELE試験を実施している)ではスペイン語の求人ページがありますが、メキシコにある日系企業か、日本にある会社の求人が多いです。

また、クイックやレバレジーズなどの人材会社はメキシコ国内に事務所を持っており、日本人に対して求人をかけております。