グアナファトはどんな町?
メキシコ人気都市の1つであるグアナファトは、コロニアルでカラフルな街並みが美しく、世界文化遺産に登録されております。グアナファト大学がセントロ(中心街)にあり、学生の町でもあります。
本記事は、グアナファトに1年間留学経験があり、現在もメキシコに滞在している著者が、グアナファトの概要についてまとめさせて頂きました。 グアナファトに訪れてみたい、どんな街か知りたいという方は是非一度記事を見てみてください。
1. 概要
a)歴史
スペイン人が来る前まではチチメカ族という民族が地域を統治していた。16世紀にスペイン人が管理するようになり、豊富な銀山があることから、スペイン本土としても重要な場所として栄えることに。
1741年には、街は「最も高貴で忠実なサンタフェ・デ・ミナス・デ・グアナファト市」という称号を受け、鉱山からの豊富な富により、1790年に「インテンデンシア(州)」となった。18世紀には、世界でも有数の銀採掘センターであり、植民地時代初期のメキシコで最も豊かな都市となった。
1988年にコロニアルな街並みと近隣の銀山が、ユネスコ世界文化遺産に登録された。
グアナファトという名前はQuanaxhuatoという言葉が由来しており、意味は”カエルの山の多い場所(Lugar montuoso de ranas)”もしくは"小山がたくさんある場所"(Lugar de muchos cerros)。ちなみに、街中にはカエルの銅像が見られる場所がちらほら見受けられる。
b)場所
メキシコ中央部に位置し、メキシコシティから北西に340km(車で4時間)、グアダラハラから東に300km(車で3時間30分)のところにあります。
グアナファト市の近隣の空港はデル・バヒオ国際空港(BJX)で市内から50km(車で1時間弱)のところにあります。
c)人口
194,500人(2020年)
d)標高
海抜1,996m *メキシコシティは2,240m
e)気候
大きく雨季と乾季に分かれており、5月から10月までは雨季、11月から4月までが乾季になります。 比較的年中日中は過ごしやすい気候ですが、朝晩は寒くなる事があります。夏場であっても簡単な上着が必要なことがあります。冬場はセーターor インナー+上着が有ればいいと思います。
2.観光地
a)テアトロ劇場
1873年に着工し1903年に完成。正面には8本の柱がありローマドーリス式の設計となっています。街を代表する劇場で、オペラやミュージカル、バレエなどのイベントが年中行われています。
b)グアナファト大学
元々は1732年に子供たちが勉強する場所として作られ、1945年に大学として登録されました。28,000人の生徒が在学しております
c)ピピラの丘
セントロの上に位置し、街を一望することができます。いかつい男の人の像がありますが、彼の名前がピピラ(正式名称Juan José de los Reyes Martínez Amaro)で独立運動時のグアナファトの英雄です。ピピラの丘へはテアトロ劇場裏にあるゴンドラで行く方法と、徒歩で行く方法があります。
d)ミイラ博物館
年寄りから赤ちゃんまで凡ゆるミイラが展示されてます。人によっては生々しく感じる方もいるかもしれないので、注意。
3. 治安
グアナファト州内にはサラマンカ市、セラヤ市など比較的治安が良くないとされている町があります。一方で”グアナファト市内”は治安は良い方です。実際に著者も1年間住んでおりましたが、危険な思いをしたことは一度もありません。ただし、グアナファトに限らずですが、夜間やひと気がない場所はあまり歩かない方がいいです。夜間にバーに行く場合は、タクシーを使うことをお勧めします。
4. イベント
グアナファトでは、年中イベントが開催されております。例えば7月にある国際映画祭、10月開催のセルバンティーノ国際芸術祭などが有名です。