グアダラハラはどんな町?

グアダラハラはメキシコの伝統音楽マリアッチや、日本でも人気なテキーラなどメキシコを象徴する文化を生み出してきた都市です。メキシコシティに次ぐ大都市で、都会の喧騒の中にメキシコ文化が散りばめられています。

本記事ではグアダラハラで留学経験があり、現在も滞在している筆者がグアダラハラの街についてまとめています。グアダラハラに訪れてみたい、どんな街か知りたいという方は是非一度記事を見てみてください。

1.概要

a) 歴史

グアダラハラは1530年代にスペイン人が植民地にしたことによって開拓かれました。16世紀後半、先住民にキリスト教を広めるため多くのカトリック教会が建設されました。そのため、街中には現在も西洋風の歴史的建造物やカトリック教会が多くみられます。

1810年、メキシコ独立宣言指導者のミゲル・イダルゴはメキシコ独立戦争の最中にグアダラハラに新政府を設置し、ハリスコ州政府庁舎で奴隷解放宣言をしました。ハリスコ州庁舎は現在、自由を象徴するスポットとして多くの人が訪れる場所の一つとなっています。

1930年以降には大幅な経済成長を遂げ、1970年代にはメキシコで二番目に大きな都市になりました。また、国際空港があることも関係して、現在では国内外から多くの人が行きかう都市になっています。

b) 場所

メキシコの中西部に位置する都市で、ハリスコ州の州都です。メキシコシティからは飛行機かバスで行くことができます。飛行機では約1時間、バスでは約6時間かかります。

c) 気候

グアダラハラは標高が1,500m以上あるため、気温の年較差と日較差が大きいのが特徴です。夏服に加えて上着が一枚あると良いでしょう。また、乾季は大気の乾燥が激しいため、保湿剤があると便利です。

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温24°c26°c28°c30°c31°c29°c26°c26°c26°c26°c25°c24°c
平均気温14°C16°C18°C21°C23°C22°C20°C20°C20°C19°C16°C14°C
最低気温5°C6°C8°C11°C14°C16°C16°C16°C15°C12°C8°C5°C

2.観光

a) 中心街/歴史地区

グアダラハラ大聖堂

グアダラハラ最古の大聖堂。バロック、新古典主義、ゴシックの三つの建築様式がバランスよくそろっているところが特徴です。ゴシック様式の丸天井、トスカーナ様式の白い柱、フランス製のステンドグラスの窓など。外装と同じく様々な場所から影響を受けた内装が見どころとなっています。

オスピシオ・カバーニャス

18世紀末に建てられた総合病院で、現在は文化施設となり世界遺産に登録されています。注目すべきはメキシコ絵画の巨匠ホセ・クレメンテ・オロスコによる天井画や壁画です。主にスペイン侵略を題材に描かれたもので、圧倒的な作風がメキシコの歴史を物語っています。

リベルタ市場

オスピシオ・カバーニャスから徒歩5分ほどのところにあるマーケットです。三階建てになっており、メキシコ料理や雑貨、衣類、生花など、あらゆるものが揃っています。中心街にあるため観光地としても人気ですが、常に地元の人で賑わいを見せています。比較的安めの値段で地元のメキシコ料理を食べることができる場所です。

b) トラケパケ

グアダラハラの中心街より南の10km弱に位置する街です。特産品には、吹きガラス、青銅や鉄の彫刻、刺繍布、家具、絵画、宝石などがあります。カラフルな街並みは映えスポットとしても大人気です。「インディペンデンシア通り」にはギャラリーやお洒落なレストラン。可愛らしい雑貨屋さんが並んでいます。

c) テキーラ村

グアダラハラ近郊には、テキーラ村と呼ばれるテキーラ発祥の地があります。テキーラは原産地呼称が世界で認められており、ハリスコ州のテキーラ村で作られたお酒のみ「テキーラ」と呼ぶことができるのです。そのため街中には蒸留所が多くテキーラツアーも行われています。村限定のテキーラを購入したり、豊富な種類のテキーラを試飲したりすることができます。

3.治安

グアダラハラの治安は地域によってことなり、治安の注意点を抑えて観光することが大切です。

  1. 夜間の外出を避ける:夜間は特に治安が悪化する可能性が高いため、暗くなる前に戻ることをお勧めします。
  2. 場所の選択:観光地や観光名所に近いエリアは一般的に治安が良好ですが、危険な地域も存在します。現地の人からアドバイスを受けたり、観光案内所から情報を入手することが重要です。
  3. 貴重品に注意:外を出歩くときは大金を持たずに、クレジットカードは複数枚に分けて持ち歩きましょう。また、レストランやカフェでは肌に触れる範囲で荷物を保管したり、席を立つ際は荷物を持って移動したりしましょう。
  4. 交通手段:早朝と夜中のバス・電車は犯罪率が高まるためとても危険です。また、タクシーは料金を上乗せして請求されることがあるため、ウーバーを使うことをおすすめします。
  5. 危険地域を把握する:外務省や観光局のウェブサイトを随時チェックし、旅行中は安全を最優先に考えて行動しましょう。

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